生徒の自己決定力を育む教育活動を積極的に進めます
学校の願う姿は、最終的には生徒の姿として現れるものと考える。実際の生徒の姿、生徒の言動が保護者、地域を安心させ、そこから真の学校への理解が始まる。そして、生徒が将来の夢や希望を持ち、それに立ち向かって努力していく姿、困難や挫折を経験しながらも前を向いてあきらめずに努力し続ける強い意志を持つことを願っている。これが、私たちが3年間で育てたい生徒の姿である。 現在の中学生は、物質的には豊かな社会の中で生まれ育ち、世の中にあるものやことに対して主体的に関わらなくても、十分に生活できてしまう環境にある。したがって、いわゆる「自律(心)」が大変育ちにくい。「自律(心)」とは、自分で考えて自身をコントロールできること、自分の意志をしっかりと持ち、自ら定めたルールに従って行動を選択できることである。中学生にとっては、自分の人生を人任せにせず自ら決断できるようになること、車の運転に例えれば、自分でハンドルを握り進んでいくことであり、この力を育むことは己の人生にとって不可欠なことである、と言える。 したがって本校では、生徒一人一人に対して自己決定の場を増やす、言い換えれば教師がそういう関わりの場を増やすことによって、生徒の「自律(心)」を育んでいきたい。そのために、私たち教職員は、生徒が自ら立てた目標に向かうよう誠実に生徒と向き合う必要がある。そして、生徒がその価値に気付き、進んで活動に取り組むようにしなければならない。生徒は自らの自己実現を図るため、確かな目標を考え、その目標に対して向き合い達成していく方法を自分で考え、決めていくことが大切である。このような生徒の自己決定力を育む教育活動を積極的に推進したい。 令和6年度相良中学校学校経営構想記事はありません